こんにちは。
株式会社SHIFTのCATエヴァンジェリスト・石井優でございます。
(情報)統合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」について 現在SHIFTが提供するCATとは、テストの実行管理に主眼を置いた正式名称「CAT TCM(Test Cycle Management)」という製品を指します。ケースと実行結果・エビデンスの管理、及びプロジェクトの進捗管理や品質分析を担うツールです。詳しいご紹介はぜひ製品HP をご確認ください。

今回は生成AI、M365のCopilotを利用したデータの名寄せに関するTIPSです。
問い合わせ者の情報をすべて名寄せしたいが…
何かのデータを集計する場合、対象の値が集計しやすいように整理されていれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
集計をそもそも考えてデータ収集をしていない場合、データがバラバラの状態で存在することが多々あります。
先日、サポート上のお問い合わせの傾向を知りたいことがありました。お問い合わせチケットの問い合わせ者別に、問い合わせ回数を集計したい。
しかし中のデータはこんな感じ。

例えばこの3つの行。

これは問合せ内容をシステムに記録する際、問合せ者の表記が人や機会によってまちまちになっています。 これを集計すると本来1人のメンバーが3回問い合わせした実績なのに、3人が1回ずつ問い合わせしたように見えてしまいます。
これを全て名寄せして、あらかた名寄せしたい。しかしデータは3,000件ほど。手でスクリーニングして名寄せするのも、なかなか大変です。
ExcelとCopilotを使って名寄せができる!
そこでふと思いつきました。Excel の Copilot はなんか上手くやってくれないのか。
Microsoft 365からExcelを開き、Copilot があることを確認します。

プロンプトを打つと、何かいろいろ処理してくれるようです。


次のようなプロンプトを打ってみました。
# 依頼
・各行(3行以降)のC列について次の内容を入れてほしい
・B列を以下のルールで整形する。
・1行ずつステップバイステップで処理してください。# ルール
・氏名がある場合:氏名を入れる。
・氏と名の間は半角スペースを入れる
・氏しかない場合:氏を入れる
・数字しかない場合:数字を入れる
・氏名がたくさんある場合:最初の氏名のみを抽出する
・何も抽出できない場合 ”変換不可”を入れる
・ファイルを出力するときに内容があるかを確かめてください# 例
入力:沢渡 美月_44000,
出力:沢渡 美月
入力:朝比奈 涼,トレアソフト株式会社
出力:朝比奈 涼
入力:オルタリサーチ,坂本
出力:坂本
入力:44000,
出力:44000
入力:ミラージュミラージュ
出力:変換不可
入力:望月さん
出力:望月

そうすると、Excel 形式で吐き出してくれるんですね。

Excelファイルをダウンロードしてみてみます。
少し出力の質にムラがある部分もありますが、あらかた良さげに名寄せされています。変なところは修正するか、そこだけ切り取って再度処理すれば良いですね。


しかも数千件のデータでも1分ほどで処理される。いやいやいや、凄すぎます。ぜひ、皆様も試してみてください。
ではでは!
執筆者プロフィール:石井 優
倉庫事業企業のシステム部門にて、基幹システムの開発・保守・導入及び大規模基幹システム移行への参画を経験し、2015年SHIFTへ入社。CATエヴァンジェリストとして、ツールだけでなくプロジェクト管理プロセスに関する紹介や提案など幅広く活動中。CATやTDのことに興味があればいつでもご連絡ください!
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