How Lab. 第6回開催レポート – Claude CodeとBedrock×社内データを試す


ハウテレビジョンでは社内技術共有イベント How Lab. を定期的に開催しています。参加者は開発メンバー中心に、最新技術の理解と実践に取り組んでいます。今月(2025年10月)は「生成AI × 社内データ活用」というテーマで開催しました。その発表の一部を、今回のブログで簡単に開催レポートとしてまとめていこうと思います。弊社がどんなことをやっているのか、少しでも伝われば嬉しいです。

トピックス1: Claude Code Sub Agentで遊ぼう

最近Skillsという新しい機能が登場しましたが、今回は置いておき、Sub Agent機能の活用について(ブログ筆者が)発表しました。エンジニアの中にはまだSub Agentを使ったことがない方もいたので、自分が実際に作って活用しているAgentの例や知見を共有しました。

発表ではまずAgentの作り方を説明し、作成時のポイントを簡単に紹介しました。

自分が重要視しているのは以下の3点です。

  1. 役割の定義
  2. タスクと目的
  3. 行動規範と制約

次に、作成したAgentの使い方について共有しました。

Claude Codeでは、必要なときにAgentが自動で起動するのが便利なポイントですが、意外と呼ばれないこともあります。自動で呼び出されるには、Agentのdescriptionとプロンプト内容が一致する必要があります。例えばコードレビュー用Agentなら、プロンプトで「レビューして」と書く必要があります。「レビューして」と書かないと勝手には起動しません。

また、明示的にAgent名を呼ぶことで確実に起動させることもできます。

さらに、CLAUDE.mdに「修正を行うたびに必ずQA Agentを呼ぶこと」と明記することで、Claude Codeの修正が入るたびにChrome-devtools-mcpを使うAgentが自動で動作確認する、といった運用も可能です。

最後に、他の人が作ったAgentを活用することもできるという話をして、有名どころのAgentをいくつか紹介しました。

今はSkillsを色々試している段階なので、次回はSkillsの共有を社内に展開できればと思っています。

トピックス2: Bedrock + BigQuery接続 ハンズオン

こちらのトピックスでは、データチームが社内データとAIエージェントを組み合わせたプロダクトの実装方法を、簡単な例で学ぶハンズオンを実施しました。

これからAIエージェントを使ったプロダクトやプロジェクトは増えるはずなので、最低でもこれで接続できる!というところまでを体験するのが目的です。

ハンズオンではまず、BigQueryにある社内サンプルデータを使ってBedrockのモデルに接続しました。接続自体は数行のコードで完了し、すぐにモデルからSQLを生成したりデータを取得したりできる体験ができました。

続いて、取得したデータをもとにAIが質問に答えたり、簡単な分析結果を返すデモも実施。「毎週月曜日に、前週のKPIをまとめたレポートを自動生成」というシナリオで、実際にデモを動かしました。

最後にデータチームの今後の展望として

  • パターンB(MCP Agent)の実装
  • 一時認証への移行
  • Slack/メール通知の統合
  • ダッシュボード構築

といった話で締め、ハンズオンは終了しました。

普段AWSを触らないエンジニアでもわかるよう、丁寧な手順の資料が用意されており、自身のsandbox環境でも問題なく接続できました。これからAIを使ったプロダクト開発を行う際に必須の知識を、実際に手を動かして体験できたのは非常にありがたかったです。

まとめ

今回のHow Lab.では、生成AIを社内データ活用にどう組み合わせるか、というテーマで2つの共有を通して学びを深めました。

  • Claude Code Sub Agent

    自分でAgentを作り活用するポイントや、他の人のAgentを参考にする方法など、実務での使い方を具体的に体験できました。

  • Bedrock + BigQueryハンズオン

    社内データにAIエージェントを接続する基本的な方法を体験し、SQL生成やレポート自動化などの実践例を学びました。普段AWSに触れないエンジニアでも安心して取り組める内容でした。

どちらも「実際に手を動かして体験する」ことを重視した内容で、参加者からは「自分たちの業務でも応用できそう」という声が多く聞かれました。

さらに飛び入りで、「GPTのプロンプトエンジニアリング / 開発のためのLLM活用」として最近の動向やニュース共有もあり、社内の知識や経験の幅を広げる場となりました。

ハウテレビジョンではHow Lab.を通じて、別プロダクトのエンジニアとも交流しながら、技術の理解や実践力を着実に広げています。




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